interview vol.004

イメージコンサルタント

市村 夕鶴


どのようなお仕事をされていますか?

市村 個人の方をパーソナルブランディングする、イメージコンサルタルトです。1960年代のアメリカ大統領選でJFケネディが圧勝をおさめた事で一躍クローズアップされた職業ですが、北海道では、まだまだ馴染みが少ないように思います。海外では外見に意識を向けたビジュアルブランディングが重要視されていますが、日本においても外見力は本も出版されるほどになっています。外見力を高めることで、仕事や婚活にも大きな影響を与えます。私のお客様の中にも、イメージコンサルティングを受けてから、色々なサクセスストーリーをおさめている方が多くいらっしゃいます。私もとてもHAPPYな気持ちになります。

現在は、ファッションイメージコンサルタントとして活動する傍ら、主宰するアカデミーにてファッション&フィニッシングスクールを運営しております。

起業したきっかけはなんですか?

市村 もともとは皇室御用達デザイナーのブランドスタイリストとして勤務していた時期もあり、その後は国内大手と言われるアパレル会社で販売・スタッフ育成に携わって参りました。仕事をしていく中でお客様が求めている商品や、求めている接客もお一人お一人違うと感じ、「こうされたら嬉しいだろう」「こんなことを求めているのでは」と、お客様に喜んでもらうことが自分の喜びに感じファッションに関わるパーソナルが、自分にとっての天職だと思いました。独立するきっかけはそうしたお客様から後押しされたようにも思います。

自分がされて嬉しい事(サービス)を探求し、拘りをやめられない私が心がけていたのは、お客様お一人お一人のパーソナルです。

自分が得意とすることで人を輝かせる仕事をして行きたいという気持ちから現在に至ります。


周りの方にどのような影響を与えていますか?

市村 数々のお客様と接する中ではVIPと言われる富裕層の方も多くいらっしゃいました。その中で女性特有の病気や癌を患っている方や、その影響でメンタル面が不安定な方を多く見て来ました。お金で健康は買えないのです。おしゃれは自律神経のパワーを上げる効果があります。「今日何を着ていこうかしら?」とワードロープを選ぶだけでも自律神経が整います。また常に、新しい自分になることをお勧めします。例えば、服装のイメージを少し変えてみることや髪型やメイクを変えることなど、自分にとって良い変化をもたらすことが気分転換になり、デトックスになります。似合う色を身につけること、似合うヘアメイク、似合うファッションは外見を美しくするのでテンションが上がります。

お一人お一人の魅力を引き出し、キラキラ輝き続ける事が私の使命です。

お客様はどんな方が多いですか?

市村 男性のスタイリングも出来ますが実は女性を元気に!と始めました。今はお客様の比率は男性が半分位いらっしゃいます。男性の場合は、コンサルティングを受けた方からのご紹介が殆どで、経営者様が多いですね。やはり男性も見た目が変わると「素敵ですね」「カッコ良い!」など褒められると自信に繋がるようです。

どの年代の方が多いですか?

市村 顧客様は40代以上の方が多いです。ホームページなどフリーでご依頼頂く方は20代も30代もいらっしゃいます。

独自のコンサルティングについてお話を聞かせてください。

市村 まずコンサルティングする前に「どうなりたいのか」ゴールを伺います。通常、可愛くなりたいとか素敵になりたいと言われると「かわいいコーディネートをしましょう」となることが多いと思いますが、私はその先のゴールの着地点を伺うようにしています。可愛くなって最終的にどうなりたいのか?」という事ですね。「彼氏が欲しい」ですとか、「結婚したい」事がゴールの場合もあります。男性うけ、女性うけするファッションは年代によっても異なります。私のコンサルティングは中身の濃いものになります。ヒアリング&コンサルティングで一方的にイメージを押し付けるのではなくクライアントと一緒パーソナルイメージを創り上げていきます。


お仕事をしている中で嬉しいことや良かったと思うことはなんですか?

市村 起業して間もない頃、ホームページからご依頼頂いたお客様のエピソードがとても嬉しく今でも印象に残っています。母子家庭の環境で育ったというお嬢さま2人からお母さまへ「母の日のプレゼント」としてパーソナルスタイリングサービスのご依頼を頂きました。お母さまが美容室に行ったり、おしゃれをしているのを見たことがなかったとの事。ある日、お母さまがテレビで「奥様変身」番組を見て、「私も一度やってみたい!」と言っていたのをずっと気に留めていたそうです。社会人になって自分たちがプレゼントできるようになったので・・・と、ご依頼下さいました。お母さまには当日までサプライズでした。初めは恥ずかしいご様子でしたが、髪型を変えメイクをしていくうちに次第に笑顔に変わっていました。変身願望=おしゃれする事に憧れていたお母さまは、ヘアメイクチェンジと新しいお洋服に身を包み、別人のように変身しました。女性はおしゃれに関心のない方はいないのです。お母さまを大切に思う優しいお嬢様たちの家族愛と感謝が込められた贈り物でした。そんなシーンに立ち会えたことが、何より幸せでした。

ストレスを感じたり気持ちの変動があった時にどのようにメンテナンスして乗り越えましたか?

市村 「夕鶴さんはいつも元気なイメージ」と言われることが多いのですが、常に両親をはじめ周りの方々に支えられている気がします。新しいお洋服を買う事もデトックスになりますよ。今まで着たことがないようなスタイルに挑戦してみたり、髪型を変えてみる・・・そんなこともオススメです。大好きな友人たちと食事に行ったり、旅行することもリフレッシュに繋がります。毎日の習慣にしている入浴は、何も考えず脳をリラックスさせるには最高の自分メンテナンスかも知れませんね(笑)。

お仕事をしている中で原動力はなんですか?

市村 やっぱり接する方々の笑顔ですね。そこが原動力になっています。お客様の輝く未来に向かって繋がるのがすごく嬉しいです。おしゃれな服を着てもらうことが全てではなくてその方のイメージを高める事が私の使命だと思っています。


これからやってみたいことや夢、目標はありますか?

市村 皆さんが幸せに笑顔になればいいと思っています。ニュースを見ると暗いものが多いですね。幸せは皆に与えられるものだと思うし、いろんな境遇があって平等とはいかない世の中ですが自分の価値観で幸せを感じることはできると思います。微力ではありますが自分の得意なことで人が幸せになってほしいと思います。また自分だけでなく自分と同じような仕事をして頂ける方に資格認定を出しているので育てるということも楽しみです。多くの方が幸せを感じる仕事をしてもらえることが自分の生きがいと思っています。

これから活躍しようとする若い世代の方々に一言お願いします。

市村 自分も悩んでいた時期もあり、臆病になって出来なかったこともあります。自分がやろうと思ったことに対してマイナスの事を考えてしまうこともありますが、失敗することを恐れていたら何もできないし、失敗した時に「どうして行ったら良いか」という考えを養うことが大切だと思います。失敗したから撃沈し立ち直れないということではなく失敗したらそこからどうするかを考え目標を持ってやりたいことをやる人生を送ってください!

最後に北海道をどう思っていますか?

市村 若い時は都会に憧れていましたが、離れてみて北海道の良さがわかります。食べ物もおいしくて四季を感じることができ風情があり素晴らしい。もっともっと活性化して北海道発信が増えていって欲しい。寒い冬の時期が長い北海道では、防寒着をおしゃれに着こなす方も多く、北海道人はお洒落な人が多いと思ってます。北海道から本州に向けて冬の装いの提案や、ファッション発信があっても良いと思います。各国から注目される北海道であって欲しいです。皆さんで北海道発信が出来たら嬉しいですね。

たくさんお話し聞かせて頂きありがとうございました。

市村 こちらこそ、ありがとうございました。

interview vol.004

イメージコンサルタント

市村 夕鶴

いちむら たつる

皇族御用達デザイナーのブランドスタイリストとして勤務したのち、大手アパレル会社のファッションアドバイザーや、ブライダルコーディネーターとして海外、国内のウエディングのコーディネートやファッションショーのプロデュースを手がける。また、リゾートホテルの企画運営に携わり、「女性の癒しの空間」をコンセプトにした高級旅館の女将に抜擢されるなどファッション分野以外での経験を活かし、ホスピタリティを大切にした個人コンサルティングを行っている。

 

様々なライフワークで「輝く人をつくる」ブランディングサポートとして、内面から輝く為のイメージコンサルティングと、外見を磨き上げるパーソナルスタイリングのお手伝いをさせて頂きたいという思いから独立起業する。

 

北海道では数少ないパーソナルスタイリスト・イメージコンサルタントとして活動する傍ら、認定講師としてパーソナルスタイリスト・イメージコンサルタントの育成、起業講座を主催。

 

ファッションのみならずエイジングアドバイザーとして、美と健康をテーマにしたトータルビューティー講座【SAPPOROお洒落塾】や、セルフブランディングをテーマにした「Mote塾」を定期開催。

FMドラマシティ「夕鶴のSAPPOROお洒落塾」パーソナリティーとしてファッション&フィニッシングを発信。