interview vol.003

カラーアナリスト

一條 光智代


カラーアナリストとはどんな仕事か教えて下さい。

一條 どの分野の色かによって活動も様々ですが、大きく分けると2つになります。 カラーセラピー等の色彩心理と、見た目の外観に関するカラーコーディネートです。さらにコーディネートの中でも、人物・インテリア・ファッションなどで内容が変わります。 セラピーのほうも、色を選んで頂いてする個人セッションだったりセミナーだったり本当に幅広いと思います。

色のことが分かるとビジネスの服装など、見られたいイメージになることができますか?

一條 そうですね、見られたいイメージを演出することもできます。でもその前に客観的に自分にはどういう要素の色が似合うのかを知ることが重要で、その色を顔の近くにもってくると健康に見えたり信頼感が増して見えるなど印象が良くなります。そのような基本を知ったうえでどう見られたいのかを考慮しながらアドバイスしていきます。


現在どのようなご活躍をされていますか?

一條 主にセミナー講師として学校や企業や様々な機関に出向いています。内容は色の影響や使い方など、色彩を効果的に活用する方法をお伝えするものですが、ビジネスマナーや女子力アップ等の社員研修や、セラピー系のセミナーやカウンセリングをすることもあります。

企業向けと学生さん向けでは伝え方は違いますか?

一條 そうですね、15年ほど専門学校の講師を務めていますが、学生さんはものすごく正直です。つまらないとすぐに寝るし、お世辞も言いません。面白いと目を輝かせ、どんな内容でも興味をひくように伝えないと聞いてもらえないので、すごく勉強になりました。 

活躍は周りの人にどのような影響を与えていますか?

一條 パーソナルカラーを知ることで自分に似合う色がわかりますし、惹かれる色の意味がわかって自分の心や体の状態を知ることが出来ます。 例えば文化センターの講座で自分がより綺麗に見える色を発見したことで、 「早速新しい洋服を買って帰りたいわ」と言って喜んでもらっています。 気持ちが変わることで行動も前向きに変わり、自分色を輝かせることで人生に彩りをもたらすきっかけにもなると思います。


活動におけるお客様はどのような方でしょうか?

一條 老若男女と幅広いです。でも企業向け講座では男性の方もいらっしゃいますが、それ以外では断トツ女性が多いです。年代は学生さんからシニア層まで世代を問わず幅広くです。

お仕事をする上で愉しいこと、うれしいことはどんなときでしょうか?

一條 パーソナルカラーの診断後に似合う色を取り入れて出かけた方が、ご友人から「誰だかわからなかった~」「すごい綺麗だ!」と絶賛されたという喜びの報告をもらった時は、すごく嬉しかったです。 同じようにご主人からお褒めの言葉を頂いたという報告や、セミナーに参加された方が「すごく面白かったです!」とお帰りになる前に感想を伝えてくださった時などですね。 また授業を受けた学生さんが「先生みたいに楽しそうな社会人になりたい」と言ってくれた時は、働くことをポジティブに捉えてくれた気がして嬉しかったです。

苦しかった、辛かった経験はありましたか?

一條 ないです…と言いたいところですが、 長い人生の中では、生きるのが死ぬより辛いという感覚を体験したこともありました。でもそれがきっかけでセラピーを学び、すべてが今の自分に繋がっていると思っています。辛いと感じる出来事も必要な経験だったと思っています。今はネガティブな状態で残っていることはないです。

それをどのように乗り越えましたか?

一條 辛い思いに留まらず前に進もうという気持ちもあって一生懸命勉強をしました。 「自分の感情に蓋をせず、感情をしっかりと味わってそのうえで分析」 「無理に忘れようとせずに時間が薬と思って前にすすむこと」 起こった出来事は自分に必要な良い体験だったと思って乗り越えました。 その経験が講師業にも役立っていると思います。


お仕事のモチベーションの維持のために心掛けていることは?

一條 はい、夢を語り合える仲間や同じ講師業の仲間と集まって想いを語りあったりですね。 また講師はアウトプットの仕事なのでそちらに偏らないように自分が初心になれるような新しい勉強をする、ということも心がけています。

今のご活躍の原動力は何でしょうか?

一條 原動力は2つあります。 イメージコンサルタントの勉強をした時に習ったことが目からウロコでした。それは、容姿端麗な人だけが綺麗になれるのではなく、どんな人も自分の個性をうまく演出できれば必ず素敵になれるし、誰でもそのルールを学ぶことができるというもので、それは本当に驚きでした。自分もそうでしたが日本人は自分の個性を知らない人が多いんです。こんなすごいルールをたくさんの人に知らせなくちゃと思いました。それが1つ目の原動力だったと思います。 ただ、もともと人前で話すのは苦手意識が強くて抵抗していた時期がありましたが、なぜか導かれるのがこの道だとあるとき気づき、開き直って発声やプレゼンテーションの勉強をして前向きに変わりました。今は自分が活かされる道なら何でもやってやる!と思っています。こんな自分に活躍の場を与えてもらっていることすべてに、心から深く感謝しています。それが2つ目の原動力です。

今後の予定、または夢・目標などを教えて下さい。

一條 私が勉強してきた色も音も目には見えない波動=バイブレーションです。そして私たちの感情も肉体もすべて固有のバイブレーションを持っています。 ある時、1人が発信する波動は思いのほか多くの人に影響を与えているという話を聞いて、自分が無意識に発しているものが世の中に影響を与えているんだということを意識するようになりました。 自分自身はもちろんですが周りの人も住む世界も幸せであって欲しいので、関わる人に幸せのバイブレーションを伝えられる存在でいたいといつも意識しています。 将来、そんな考えに共感してくれる仲間と、みんなの個性と才能を合わせてクリエイティブな活動をしていけたらいいなと思っています。様々な分野で誰もがもっと当たり前に色を活用できる世の中にしたいです。

同じように活躍したいと思っている若者にメッセージをどうぞ!

一條 大切なのは、頭で考えていることと本音が一致しているかどうかだと思います。自分の本音=魂の目的に沿った道なら必ず追い風が吹いて応援されて道が自然と開けると思うんです。 育った環境の色々な情報や刷り込みで、本音ではない生き方を自分の望みだと思いちがいをしてしまうことがあります。ぜひ本来の自分色を大切に輝かせてください。


最後に、北海道をどう感じてますか?

一條 自由でとらわれがなく食べ物が美味しくて本音で生きられる北海道が、歳を重ねるごとに大好きになっています。新しい時代にいち早く対応できるところだと思っています。

 

本日は、ありがとうございました。

一條 こちらこそ、ありがとうございます。

interview vol.003

カラーアナリスト

一條 光智代

いちじょう みちよ

北海道函館市生まれ。札幌在住。

短大卒業後、企業に就職し、営業やサロン運営を経験後、音楽トレーナーとして人材育成に携わり、音楽指導の他に販売促進、イベント企画運営などを経験する。

 

退社後、東京・イギリス・アメリカなどで色彩を学び、1996年よりカラーアナリストとして講演活動などを行いながらスクールの運営を始める。

カラーの仕事と並行して、ビジネスマナー講師として新入社員研修や職業訓練校の講師も務める。

 

現在はファッション・美容系の専門学校と道新文化センターの講師を中心に、企業や公共施設でのセミナー講師や商業施設でのイベント、個人のイメージコンサル等を札幌を中心に活動中。